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2006年01月27日
シリーズ「下ネタ」
障害者スポーツを指導する上で下ネタは避けて通れない道。下ネタには性の話、排尿・排便の通称うん○ネタの2種類がある。どちらも公に話がしにくいので聞きたいけどなかなか聞けないのが現状である。当事者も声を大にしては当然言わない。なので、このブログをご覧のみなさんだけにそっと教えたいと思う。
今日はこのネタのうち、私の得意な排尿・排便の話をしたいと思う。
障害や同じ障害でも程度が違ったり、性別でも違うので、今回は10代で脊髄損傷となった30代女性の話を元にしたい。途中、目を覆いたくなるような生々しい表現が出て来るかもしれませんがご了承ください。なお、このネタは重要なことなので、今後思いついたらupしていきたい。
その女性(仮にAさんとしましょう。)がはじめて三村先生(現在、日本障害者スポーツ指導者協議会理事長)にお会いしたのは障害をおって間もない頃。先生に「障害者がスポーツをするうえで大切なのは自分の体をよく知ることです。おしっこの色や臭い・量・回数、便も然り、下痢か硬いか、臭いを嗅いで排泄した物で調子がわかるようにする。この状態によって、水を飲む量、食べる量・内容を考えるようになる。この尿と排便は自己管理をする上では非常に大事なことです。これができないのであればバスケットボールをする資格がない!」と御指導いただきました。卵から孵った雛が最初に見たのが三村先生でほんとうに幸運だったと思います。
素直なAさんは教えられたことはすべて実行。聞いたその日から、尿と排便観察をはじめ、現在もそれは習慣となっている。
確かに、膀胱炎や腎盂腎炎のときの尿は色も汚いし臭い、逆に妙に美しい尿で臭いもないときは血液が汚れていることが多く、吹き出物がでたり、汗が臭かったり、口臭も気になる。調子の悪いときのうんこは下痢であったり、胃腸が悪いときも独特の臭いがする。まさに排尿・排便は日々の健康のバロメーターである。
さて、先日、鈴木選手の韓国遠征の話を載せた際、「本格キムチの食べすぎに注意」と書いた。韓国のキムチはさすがにうまい!なので普段日本にいるときより当然食べ過ぎちゃう。
韓国チームはパラリンピックなどの国際大会には段ボール箱にたっくさんのキムチを持参してくる。そう、彼らは毎日キムチを食べている。日本人でいう納豆とか味付け海苔の感覚かな。余談でした。
さて、話しは戻って、キムチにはみなさんご存知のカプサイシンが含まれ、全身の血行がよくなるうえ、食物繊維がたっぷりである。
日本人はキムチは好きだけどそう毎日は食べないと思う。したがっていつも以上に便通がよくなることがある。便秘の人にはGoodなことだが、私のように食べる量と回数・内容によって、出る日と時間を予想している人は予定外のうんこは大敵だ。
海外遠征や国内の大会、普段と生活環境が変わるときに早い段階で生活のペースをつかまなくてはならない。海外だと水との相性もある。欧米の選手や日本代表選手は生活環境が変わっても順応が早い。栄養の勉強はもちろん障害とうまく付き合って自分をよく知っているからだ。
脊髄を損傷すると排尿・排便の障害がでてくる。脊髄損傷になって乗り越えなくてはいけない壁のひとつである。わかりやすく言えば、おしっこがでる感覚もうんこがでる感覚もわからないのである。これをコントロールできるまでには数限りなくパンツをはいたままうんこをする経験をしなくてはならない。(業界用語では「失敗」とか、現代若者用語(TEAM EARTHだけかもしれない)ではうんこ「バビる」、尿は「尿でた」と言う。」 この経験は年齢・性別問わず切ないというか悲しい気持ちになるものである。
ましてや女性は悲観的な感情に浸るどころではない状況もでてくる。尿道に大腸菌が入り込み、膀胱炎・腎盂腎炎などの二次的な被害をこうむる確率も高いのだ。
さて、人間の身体は不思議なもので、そうした経験をしていくうちに、いままでとは違った合図がでてくる。通常、膀胱に尿が溜まると「尿がたまりました」、その後「おしっこにいきたい」という感覚が伝わりトイレに行く。直腸・膀胱障害が伴う脊髄損傷ではそれはない。と言うより、その感覚がなくなってしまう。
尿の場合は膀胱がパンパンに膨らんだのを外から見てトイレに行く人もいれば、首の後ろが熱くなってくる人、頭が痛くなる人、体が急に熱く(冷たく)なる人、足にケイセイ(痙攣)がおきて尿が溜まったのを知らせる人、千差万別それぞれ代わりの合図がでてくる。
これを一般的に「トリガー」という。この代替スイッチや時間ごとにトイレに行ってカテーテルで導尿することで排尿コントロールできるようになってくる。
排便も人それぞれのトリガーがあるほか、薬をかけて翌日の何時間後に出す予定の人もいれば、浣腸液を使う人、浣腸プラスてき便をする人いろいろだ。
私の場合は食べる量と内容、決めた水分量、毎日10時に飲む福ちゃんデンマーク飲むヨーグルトを摂ることで午後3時の休憩時間に出す予定である。※練習日の翌日は汗をかきすぎて便秘になるので大体は1日おきである。
最近はアクティブな車椅子ユーザーが増え、車椅子に乗っているだけでほかは何も一般の人と変わらないという感覚がある。もちろんビジュアルを大切にする最近の車椅子ユーザーにとってはそれはとても歓迎すべきだし、そう思ってもらってかまわない。
ただし、排尿・排便の困難や寝たきりでもないのに「床ずれ(じょくそう)」になるなど、見た目ではわからない障害に伴う情報はちょっとは知っていてほしいかなと思う。
なぜなら、私たちはトイレを我慢することができない。括約筋は麻痺しているし「トリガー」がきたら、即トイレにGo!だ。現在で言う多目的トイレに直行する。
しかしこのユニバーサルデザインが推進されるこのご時世、誰もが「ご自由にお使いくださいの多目的トイレ」空いているときが少ないのが最近のトイレ事情である。多目的トイレの使用のマナーもゆくゆくは書いていきたい。バリアフリーの頃が懐かしい。
我慢できればどんなにすばらしいことか。我慢できないから困るのである。勤務中に失敗したら最後、処理に1時間のロスは必死だ。もしも手におえない状況になると帰宅を余儀なくされる。障害をおって早十数年、失敗をするとやっぱり惨めだ。
排尿・排便ネタがなんとユニバーサルな話題にまで飛躍するという、やはり重要な内容であることを再認識したとろで、首の後ろが熱くなってきたので多目的トイレに行ってきます。空いてるといいなぁ~
今日の格言:デートの最中に失敗しても、嫌な顔ひとつせず自然な振る舞いを見せる人と付き合うべし!(または結婚しよう!)
※性の話は、うちのチームに来れば聞きたくなくても聞けるので、聞きたい方はお越しください。テキストには載ってないリアルな話が聞けますよ。
で、いまトイレは空いてなかったから戻ってきた。尿取りパッドが手放せない日々は続く・・・・。
投稿者 letssports : 2006年01月27日 08:59