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2006年01月30日

宿泊事情

 シリーズ第一弾は各方面よりご好評をいただき、たくさんのメールをいただきました。ありがとうございました。

 ブログを更新中、更新ミスをしてしまい、せっかく書いた内容が全部消えてしまい、昼休みの力作がすっとんでしまいました。その後はすっかり、挫けてしまい途中で中断してUPが遅くなってしまいました。

 さて、海外在住で当協会のHPをご覧のみなさんも最近はNETが発達しているので、日々のニュースでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、最近、ビジネスホテルが、いったん設置した身障者用の部屋・駐車場・点字ブロックなどを、完了検査を受けた後に勝手に撤去する改築工事をしていた!というニュースが世間を騒がせています。その後もとんでもないことを言うものでびっくりしています。

 そこで、障がい者スポーツに関係も深い宿泊事情ってどんなものだったかと経験上のうえで考えてみました。

 ここ数年は、障がい者スポーツの大会も増え、全国各地に遠征・宿泊する機会も増えてきました。最近の宿泊事情としては、やっぱり安いので、いま話題のビジネスホテルを実際利用することもあるんですよね。

 ここに限らず最近のビジネスホテルの中には、1部屋くらい身障対応の部屋がありますよね。その部屋は当然その団体の中でもっとも障害の重い選手が使用するのですが、ほかの選手は、そこれこそ部屋に入るなり、改築工事張りとはいきませんが、できる範囲で少しでも快適ライフができるように部屋の模様替えをして、ほんのちょっとでも使いやすくするのです。椅子をよけ、ベッドを端まで押し、少しでもスペースを作る。でも狭いから不便は不便ですが・・・。

 思い出して見ると、私もよくF市西口のホテルを利用していますが、オープン当初の対応はあまりよくありませんでした。特別身障用はありませんので、駐車場は隣をご利用ください。利用はいつもシングルで、車椅子ぎりぎりの間口のうえ、まっすぐ入って、バックででるみたいな(笑)でも、所詮世間はこんなものとフロンティアの気持ちで、利用するうちに良くなるだろうと思っていたので使い続けていました。実際、何度も利用するうちに軒下に駐車させてもらったり、いつの頃からかベッドが広かったり。。。(でもベッドが広くても間口やサニタリーは狭いのだが)人も変わったりと対応が良くなってきていました。福島県民は人がいいので、他県のフロントよりは優しかったですよ。

 そんななか、ビジネスホテルライフをどうしていたかというと、トイレは、ドアの境にクッションを敷いて一旦降りて乗り移ったりする。

 でも、障がい程度によっては無理な人もいる。下におりたら最後、車椅子に上がるまで小1時間かかる人もいる。

 シャワーなんかもトイレとバスの間に、部屋にある椅子を入れてみたりと、あれやこれやと工夫する。でもやっぱり不便なので、とっとと外へごはんを食べに出かけ、駅のトイレで用を足して帰る。男子は尿を入れる袋を付けているので、たまったら便器に捨てるだけなのでとっても楽だ。そう部屋は寝るだけの場所という感じで、障害の重い人は風呂も入らないで寝る人もいる。

 親切な所は、予約の際に車椅子であることを言うと、シャワーやバスタオルを下に降ろしてくれていたりする。親切でないところはもちろん降ろしていないし、甚だしいところはお願いすると、あからさまに嫌な感じで対応するところもあるし。そういうときは、下のホースの部分を持って蛇使いの如くにクネクネさせながらシャワーを外す。バスタオルも便器に腰掛、ハンガーを使ってとったり、ハンガーが取れないところは片手で体を支えながらプルプルしながらつつき落としたり。それもできない人がいるってのに。。。とブツブツ言いながら。

 では、海外はというと、どうだろう?アメリカに遠征したときは、間口も広いし、段差もない、部屋も広いので基本的に不便はない。若干、便器が高いので足が床に届かないとか、便座が大きくて脊損のキュートなお尻がはまる選手がでたり(これはこれで床ずれの原因になるので危険)とか、ベッドが高くてトランスが大変なところはある。

 また、たまにバスルームのドアが引き戸だったりすると(ドアが大きいから)、チェックイン前にホテル側が大胆にも車椅子ユーザーのトイレのドアをまるまる取り外してしまうこともある。なので、使用中に来客が来た日には丸見えの状態なうえ、しかもたいがい横には洗面台の鏡があるので、来客と鏡越しに目があったりすることもある。(笑)

 さらにルームメイトがいる場合は赤裸々な生活を共にすることになるので、より親密な関係(?)と、いうか臭い仲になれる。とは言え、やっぱり恥かしいのでカーテンを付けてくれ!とか、不便だ!といえば即、カーテン?というか薄い布を釘打して取り付ける。すぐに何かしらやってくれるのがアメリカだ。

 ただし、欠点もある。海外はたいていシャワーが壁に取り付けなので降ろせないのが最大の難点。シャワーが上にある場合、そうヤケドに要注意だ。取り付けシャワーの場合は冷たさに耐え、水から出さねば危険なのである。と、こうしていろいろ苦労はしているが、苦労の質が違う。しかも一般の障害なしの人と同じ条件で泊まれないのに、不便さを前提にするなら泊まれば?って感じのうえ、同じ料金みたいなのはちょっと・・・。

 そのうえで、上記のようなモラルなき行為をされた日には企業を信用することはできない。身障者に対する配慮が普段から欠けているということは、宿泊中に恐ろしい火事とか緊急の事態が起きたら・・。身障者の緊急時の対応なんて考えることはないということですよね。

 私はよそへ宿泊のときに上の階だと、いつもエレベータで上がりながら考えてしまう。「なんかあって、ここから飛んだらさすがに死ぬべな・・。いや、でも悪運が強いから奇跡的に助かるかも!?いや、それはねえべな。」と・・。そう、身障者は宿泊するのも命がけなんて、あんまりな話に怒るというより、傷ついている人のほうが多いのではと思う。

 海外生活豊富な友人に、欧米の場合の緊急時の対応ってどうなの?って聞いたら「緊急時の場合は部屋にいろ!!」が原則だそうだ。レスキューが真っ先に障がい者を救出に来るそうだ。でも、それはあくまでホテル側が把握し、災害弱者が何たるかを考えているからこそ。そういうモラルの元成り立っているのだ。

 こんなことが、もし、このビジネスホテルでおきたら・・・。誰を信用して助けを待てばよいのだろうか。しかも、いまここに書いているのは車椅子ユーザーでのこと。これがまた多種多様の障がい者の場合と考えたら・・・。考えるだけで恐ろしい。

 みなさんも遠征などで、引率をしたり、付き添ったりとあると思います。部屋に入ったら、その障がいにあった部屋の改造をぜひお手伝いください。そして緊急時の逃げる手段を。さらには宿泊するところは信用できるところを選びましょう!

 駐車スペースのマナー、聴覚障がい者の人が人を助けようとして路上強盗に遭い、視覚障がい者がひったくりに遭う、知的障がい者を狙った性犯罪、年寄りを狙った詐欺・・・。人情に欠けた事件が多いのもこうした大人がいるからだろう。。。モラルの欠如は他人の財産と命を脅かすのだ。

投稿者 letssports : 2006年01月30日 16:57