« 選手団 到着 | メイン | 車椅子でのアクティビティ 結果 »
2009年10月16日
いまどきの障がい者のアクティビティ(県内バージョン)
障がいのある人もない人も共に生きる社会と言われて久しいですね。
県内の障がいをお持ちのみなさんは日常生活でそれを実感されていますでしょうか?
何度もお伝えしていますが、私、事務局も車椅子ユーザー。ノーマライゼーションから始まり、バリアフリー、ユニバーサルデザインへ世の中は移行し、少しはよくなってきたのかなと思う今日この頃。
周囲を見渡せば、多目的トイレも増え、昔のように出先でのトイレの心配はだんだんとなくなってきました。
車椅子マーク・よつばマーク、もみじマーク、妊産婦・ケガなどで一時的に利用できるおもいやり駐車制度も実施され、エレベーターも補助ボタンや鏡がついていることが多くなりました。
海外遠征などで渡航の経験が多い私ですが、ここ日本の日常生活のハード面でのアクティビティは都市部を中心に先進国の中においても上位に入るほどになってきたように思います。
特に国内では大阪がダントツで、車椅子でのアクティビティに配慮され、一人でも思いつきで行きたいところに行き、気楽に移動ができます。重度の障がいをお持ちの方も介助者と一緒に比較的容易に移動できていると感じます。ソフトもハードも国内一のような感じを受けます。
車椅子などのアクティビティが広がるのはありがたいこと。わたしたちの諸先輩方が声を出し、行政・地域・企業・県民のみなさんと一体となり進めてきた結果ですね!
車椅子であっても、どんな障がいであっても、一般人たちと同じサービスを受け、しかも通常にしてできないことは、工夫や配慮で不便なことを補い、同じスタートラインに立たせるのが社会の責任。
しかし、ここにきて私が最近県内で経験したことは、ユニバーサルデザイン・バリアフリーを推進している最中にもかかわらず、ひじょうに残念な出来事が起きています。
それらの出来事は単なるプライベートでの出来事ではおさまらないことのように思います。
はじめ起こったことは、ある中核市で行われた花火大会。もうひとつは今年10月に開催される航空ショーでの出来事。
いずれの大会も参加者は数万人規模。移動手段は、臨時駐車場に車を停めてシャトルバスでの移動となること。
ここで共通しているのは、シャトルバスでの移動と数万人規模の参加者になること。そのため周辺は大混雑になるためシャトルバスでの移動が唯一の手段になる。
車椅子でシャトルバス、、、んー、乗れるかな??と当然心配になる。
福島市内や郡山市内においては、ノンステップバスやワンステップバスが数台運行されているらしいが、実際にお目にかかったことはないし利用したことがない。車椅子マークを貼ったバスは見かけるが、自家用車が足なので利用したことがないからだ。
私達の日常は自家用車なくしては語れないし、車椅子の次に自家用車は必要なものと言っても過言ではない。
こうしたイベントではどういった車両が運行されるのか、また、居住地域外の常磐方面や会津方面での情報が皆無の私にとっては、大会実行委員会に直接聞くしかない。
もしかして、問い合わせれば車椅子用の駐車スペースの確保などの何がしかの対応があることも無きにしもあらずだし。そのためわからないことは問い合わせることにしている。
まずは花火大会の実行委員会に電話で問い合わせてみることにした。その結果は、シャトルバスはすべて従来の路線バスで車椅子は乗れないという。
また、数万人規模のため車椅子を乗せる対応は不可能で、車椅子対応でないバスですが、そのシャトルバスに乗れるのであれば来て下さい。との乱暴な答えだった。
これ以上話しをしても、どうしようもないので一応チケットだけ申しこんだ(升席ね)
でも。。。。夜、考えた。混雑の中、後ろを待たせて、おんぶに抱っこ、落とされたらケガをするし。やめようかな。心から楽しめないし。ということで、翌日メールをして断った。
以下、メール。
実行委員会事務局 様
おはようございます。昨日、お電話をいただきました。増子恵美です。
昨晩、よく考えまして、大変お忙しい中サポートいただきみなさまのお手を煩わすことも恐縮ですし、駐車場の確保なども考えますと、若干、モチベーションが下がってしまいまして、今回はチケットのキャンセルをさせていただきたくお願いします。
もし、発送済みでございましたら購入いたしますが、行くことはないと思います。
よろしくお願いします。
増子恵美
以下、返信。
増子恵美様
○○○○まつり実行委員会の○■▽×です。
このたびはご期待に添えず、誠に申しわけありませんでした。個人的にはあらゆる方に喜んでいただける大会にすべきだと思っておりますので、そうでない方がいらっしゃるとすると、とても残念です。
会場の状況もありましてなかなか十分な設営ができない現実がありまして、今後改善ができないか模索してみたいと思います。
また、障碍を持たれた方に対し、どのような形を取れば大会をお楽しみ頂けるのか我々に分からない部分もありますので、最低限どのような条件が必要なのか、さらに快適にご覧頂くにはどうであればいいのか、むしろご教示をいただきたいとも思います。
○○○港は広大なエリアがありますが、当日の数万人の人出を裁くには意外に空間の使い方が難しく、ボランティアで構成される実行委員会は毎年四苦八苦しながら設営を行っております。そうしたこともご理解いただきながら、より良い大会のためにご意見を頂ければ幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします
翌年度以降のためにアドバイスがあれば改善します。とのこと。ただ、個人的にはと入っているところを見ると実行委員会として意見ととっていいのかがまた微妙な責任逃れを感じてしまう。
いま、来年度のために障害者が参加するための方法を練っている。完成次第メールするつもりだ。が、地理もわからないので、地元の障がいをお持ちの方に意見を聞いていただきたいとも思った。
さて、なぜこんなにシャトルバスや公共交通機関を利用するのに苦労をしなければならないのか考えてみたい。
自家用車、ヘルパーさんを頼まないと移動できない。それが福島県の現実だからだ。ユニバーサルデザインと言われて久しいと書いた。公共交通機関の変化は新幹線ホームだけと言っても過言ではない。
また、乗合バスも車椅子マークが付いているのを見かけるようになったが、パッと見限りだが、段差や幅を考えると実際に車椅子ユーザーが一人で乗れるかは疑問だ。
狭い乗降から乗って、おんぶだだっこだとされて落とされてけがをした日には日本代表として危険を予測し回避できないという自覚がないと反省するしかない。
でも、反省したところでケガは治らないし、周囲に迷惑をかける。そうした状況を作らないためにも慣れている介助者を一緒に連れていく必要がでてきてしまう。
アクティブな事務局としては、日常をアクティブに動き回ることで、日常の障壁をひとつずつ取り除き、多くの車椅子ユーザーや障害のある人が自分の行きたい場所に、行きたい時に行けるように普段から活動している。だから今回のこともプライベートでありながらも赤裸々にここで語らせていただいている。
もちろん上司の許可を得て。
あの有名なドン・キホーテやビレッジヴァンガードなどの狭くてどうしようもない通路をしょっちゅう通うことで、下におかれていた商品が取り除かれ、車椅子でも通れるくらい通路が広くなった。
いわゆる「物言わず、通ってなんぼ作戦」を決行したため店長や店員の心を動かし?改善されていく。
でも、こうした単発でのイベントでは、その方法は通用しない。では、もし私が企画を担当する人だったらどうするか。
まず、障がいのある人が不安を抱え問い合わせてきた場合どうするだろう。
航空ショーの主催者のひとつである東京事務局は「そこまで手が回らないので、直接バス会社に電話して対応を協議してください。地元でないので詳しくわかりません」
物の言い方は親切だった。地元のスカイパークに電話をして車両が入れるか確認してくれたが、結局、改善されないということは何も対応はされなかったに等しい。
福島県と福島市の後援をもらっておいて、誰もが明るい社会生活を送るためのユニバーサルデザイン推進県のお膝元で、車椅子の対応ができなくて見れないとは言わせない。
本来であれば、小心者なので、昨年の花火大会のように行かないことも考えたが、今回ばかりは前から楽しみにしたいたし、諦めるのも嫌だ。それに対応に腹も立って引かないことにした。
東京での対応は地元じゃないということでわからないということなので、実際に「ふくしまスカイパーク」に電話をかけてみた。ここには、飛行機の展示や各種イベントやプライベートでフラッとよく出没する所。施設の状況や敷地内は十分熟知しているつもりだ。
開催地の福島スカイパークは、日本が誇るレッドブルエアレースに参戦しているあの世界の室屋義秀さんの所属するディープブルースの拠点。
室屋さんのおかげで、ほとんどあることさえ知られていなかった片田舎の農業滑走路が一躍メジャーとなり、老若男女誰もがイベントを楽しみ、身近なところで航空ショーが見られるという、飛行機好きにはたまらなく有りがたい場所と変貌した。
企業は生き残りをかけ必至。でも、よく考えてみてほしい。いままでのように同じサービスを提供できない場合は障がい者割引サービスなどの制度がある。また、障がい者世帯は低所得であることが少なくない。それに介助者を必要とする人が多いので、2人で1人分の料金となるように公共施設は割引・免除制度がある。
ただし、イベントなどは自分が好きで行くもの。どうしても行きたいのもは、貯めたりして高いお金を出しても行く。
例えば東京オリエンタルランドは、障がいがあってもなくても同じサービスを受けることができるし、毎日行くところではないし、楽しむことができるということで障がい者割引は一切ない。
これで乗れるものほとんどがないと言ったら同じサービスを提供できないのに高い入場料をとるのか!となる。
そして、もうひとつ。障がい者が1人でイベントに行くことはまずない。家族や友人、だれもいないときはホームヘルプサービスを利用してヘルパーさんにお願いするなど必ず付添なり介助者がつく。
そう、余暇については「同じ料金+介助者」の料金がついてきて、普通の倍の収入があることを気づいた企業は賢いと思うんだけど。ちょっと手間をかければ収入が増えるのだ。
話しを戻すが、ふくしまスカイパークでは、航空運搬車両、テントの設営、関係車両がいままでの比ではないので自分たちの車両も入れない状況で、下の神社から閉鎖するためシャトルバスでの移動になりますとのことだった。
では、そのシャトルバスは車椅子対応の車両もありますか?と聞いたところ、バス会社でないとわからなにので、直接聞いてくださいとのことだった。対応はとても親切だが、内容は東京と一緒だった。
私も無理やり車を中に入れて欲しいと言っているわけではないし、今回は大所帯になってしまうという説明を聞いて、車両が入れないと言うのも、あの敷地を想像してみても十分納得できた。
しかし、車両乗り入れはだめ、シャトルバスも車椅子対応かわからない、近くまで送ってもらってもスカイパークの敷地内には入れず、またスカイパーク下の坂道(結構、急な坂道なんです)までも封鎖するので一般車は入れない。送ってもらっても降ろすのも下の神社までなので、福祉タクシーも友人の送迎も無理。シャトルバスのみは入れるとのことだが、、、。神社から車椅子押してもらって自走で登るしか方法がないとでも???なんだそりゃ。。。
ここで納得したりあきらめてははいかん!!どうしても見たい。と言うか、そんな理由で諦めたらバス会社や主催者もそれでよかったというふうになり同じことを繰り返す。
職場の上司に相談。そこで上司である県障がい福祉課長がひとこと。「なんだべ、まがりなりにも農業用運搬空港と言ったら県や市が関わってるところ。そこを使ったイベントでそんなことが、、、俺が責任持つから、納得するまで話し合い、そして今回のことをブログにかけ!」と。これは私に戦えということだ。だから気合いを入れて書いている。
では、それらの手段が使えず、シャトルバスも車椅子で乗れる車両がなかったらどのようにしてスカイパークまで行ったらいいですか?と問い合わせた。結局は、シャトルバスに乗ってくるしかない。ということで、最後の手段の一歩手前のシャトルバスの確認を自分でした。(ちなみに最後の手段は自走ですよ。)そう、結局、バス会社の電話番号を教えてもらい今度はバス会社へ電話した。
まず、経緯を説明。その回答として、ワンステップが出ているか、たとえ出ていてもどの時間帯に配車されているかは把握していない。とのこと。
シャトルバスの配車の把握ってそんなに難しいことなのかな?大阪の路線バスみたいに、ここの時間帯はノンステップバスとかわかればいいのにね。
大阪だと、ワンステップバスに乗ろうとすると、大阪のおっちゃんという表現がぴったりな運転手さんが、「次、ノンステップやから、急いでないならそっち乗ったらええよー。一人で乗れんの?急いでんなら手伝うたるけどな。」と教えてくれる。
こうしたイベントで何時間かおきにノンステップバスの運行とかできないものなのかな。そんなに困難なことなんだろうか。そのほうが安全だし、ほかの足腰が弱い人にも親切なのに。
この時間帯はノンステップとか、ワンステップにするとかできないですか?
ワンステップ車両は何台あるのですか?と聞いてみたり。いろいろ質問をした。質問した回答をヒントに、こうしたらどうか、ああしたらどうかと提案した。
でも、結局はなんの解決考えられず、すべて否定となり通常のシャトルバスのみ運行ということだ。
「結局、どんな補助がほしいんですか??」と何をしてほしいんだと言わんばかりの発言があった。聞き違いかと耳を疑った。普通だったらここで切れるところだが我慢した。
どんな補助とかじゃなく、みんなと同じくシャトルバスに乗って航空ショーを見れることを願っているだけだ。その移動に心配をしているから電話をして確認しているだけ。
では、そのバス会社にはリフトつきバスが一台もないのかというとそうではない。実際、先日開催された全国障害者スポーツ大会福島県選手団を新潟へ輸送するときは、その会社のリフト付きバスを使った。それは路線バスではないが、たしか2台保有していると聞いた。
それなら車椅子や身体に障がいをお持ちの方、乗合バスに乗れない方には、親水公園なり、平野車庫なり十六沼のいずれか1か所に集まってもらい、一台を運行すればいいのではないだろうか。
一番効率がいいのが十六沼公園多目的広場が会場に近いので、往復しても30分だ。車椅子対応のバスを30-40分または1時間おきに運行すればいいと思う。乗る人がいなければ待機させるか一般のお客さんを乗せればいいのではないか。
帰りも時間を決めて運行すればなんの問題もないはずだ。ようは対応できないのでなく、対応しないのだ。
たまたまその日の夜が最後の航空ショーの会議ということで話しあった結果、バス会社の職員が現場にいるから、声をかけて乗せてもらってください。という結末だった。
結局、普通の乗り合いバスに手を貸すから乗れということだ。さて、あの狭い乗合バスに明日あたったら乗れるのだろうか。席に移って車椅子はたためるけど、その席までどうやって移動したらいいのだろう。
ちなみに代表の自覚として、ケガを予防するために、介助経験のない人におんぶと抱っこはしてもらわない主義は貫くつもりだ。乗せてもらうとしたら、車椅子ごと4点保持で持ち上げてもらいたい。
はじめは、仕方ないなで終わらせ、友人数人を連れてシャトルバスにだまって乗るつもりだった。でも、よく考えてみると、シャトルバスの代金は1500円、単純で6000円だし、話しの流れ的に納得いかない。本来2人で行く予定が4人だと、、6000円!?それこそ割引がいるな(怒)
ということで、怒りのタイピングで昼休みが終わってしまった。明日、その臨時駐車場まで移動してみる。報告はまた後日。
投稿者 letssports : 2009年10月16日 12:55